CAD日記

主にAutoCADのことについて書いているけど、近頃は投資系ネタに注力している。自動売買、仮想通貨、PC関係、プログラミングなど。@caddiary

SXF

CALS

投稿日:

Commerce At Light Speed、超速い商談、と訳してみました。ようするに「コンピュータを利用して、商的なやりとりを合理化しましょう」ということです。

 CALSは、けっこう昔から唱えられてきたキーワードです。当初はかなり注目を浴びたようですが、その適用範囲の広さや、当たり前のこととして浸透してきたことで、近頃は聞かない言葉になりました。

 冒頭の英語は、CALSの一番新しい解釈です。時代によって、変わってきています。「Computer Aided Logistics Support」→「Computer Aided Acquisition and Logistics Support」→「Continuous Acquisition and Life-cycle Support」→「Commerce At Light Speed」

 一番わかりやすい例を挙げると、紙でやりとりしていたのを電子化したデータを使って効率化しましょう、ということです。図面を紙に打ち出して紙で提出するのではなくて、CAD図面ファイルとして電子媒体で提出する、ということです。

 これが電子納品です。そして、CAD図面ファイルはSXFに決まりました。CADデータ交換における事実上の標準であるDXFやDWGではなくて、SXFが採用されたのです。ていうか、SXFという規格は、CALSや電子納品のために、一からつくられた規格なのです。この流れが決まったとき、そんな無茶なと思ったものです。すでに市場にはDWGというデータ形式があるんだから、わざわざ新しいフォーマットをつくらなくてもいいのでは、と思ったわけです。とてつもない労力がかかって、到底無理だろうという感じです。

 結果は、そこそこのものが出来ました。国土交通省が中心となって行われたCALS/ECアクションプログラムによって、CADベンダーやユーザーを巻き込み、膨大な人的資源が投資され、よい結果を生んでいるようです。国が絡むと、話は早いです。1CADベンダーの1開発者には、想像できない展開でした。まさに光速(Light Speed)です。

-SXF
-

執筆者:


  1. 建設業CALS/EC試験

    7月末日に行われました平成17年度建設業CALS/EC試験の結果が先日来ました。(建設業電子入札・電子納品に関しての資格試験です。)
    本制度は、地方公共団体のCALS/ECの導入に対応して、その普及・推進のための人材育成及び情報の普及を目的とし、当面の措….

IT活用でわかりやすさ「日本一」をめざす今日のMINE(マイン) へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

no image

共通ライブラリ

とっても抽象的な言葉ですね、共通ライブラリって。CADの開発者でSXFに関わっている人ならピンとくるわけですが、それにしても妙な命名をしたもんです。「共通」の「ライブラリ」ですからね。固有の名詞がひと …

no image

SXF作図グループ

 前に部分図について書きましたが、今回は作図グループについてです。こいつも曲者です。単純な話、図形をグループとしてまとめたものが作図グループなんですが、やっかいなことがあるんです。  まずはネスト。何 …

no image

クロソイドの限界

以前の記事で、こんなことを書いた。 > 試しに、簡単な曲線描画を行ってみようと思い、 > ここ数日あれやこれやと考えていたのだが、 > 一筋縄ではいかないことがわかった。 > らせん状にクルクル回って …

no image

SXF

国土交通省によって、CALS/ECアクションプログラムが推進中です。おおざっぱに言うと、公共工事の発注において、IT化を進めようというものです。具体的には、電子入札と電子納品をやるということです。 S …

no image

SXF Ver3

よくSFXと間違われます。SFXは皆さんご存知の通り、映画などで使われる特殊撮影のことで、現実には表現しにくい映像を撮る技術です。SFXって何の略だろうと調べてみたら、おもしろいことがわかりました。S …