今日行った飲み屋で、事件が起きた。
入り口に近いカウンターで飲んでたんだけど、
突然!
爆音が身を襲ったのだ。
入り口付近では、元気そうな女性が困っていた。
そう、入り口のガラスに激突したのだ。
ただぶつかっただけなら、大した音ではない。
ガラスが割れていた。
くもの巣状に。
「私どうしたらいいかわからない」
というようなことをさかんにしゃべっていた。
ウェイターのお兄さんもどうしたらいいか分からずに、
ただ立ちすくんでいた。
厨房から救いの声が。
「頭は大丈夫ですか?だったら大丈夫ですよ!」と。
明らかにその客の頭は大丈夫だった。
別に酔っ払っていたわけではなさそうだった。
ただ、はずかしかっただけで、弁償しなくてはならないか、
という恐怖もあっただろう。(推定価格5万円くらいのガラス)
幼いころの思い出がある。
ガラス窓に鳥がぶつかって、ガラスが割れて、
鳥は死んでいた。
なんで、鳥はガラスにぶつかるのか?
と、母親に聞いた覚えがある。
「鳥には、ガラスがあるのが見えないんだよ」
と、諭された記憶がある。
こんなことをつらつらと書いてるのは理由がある。
場所は香港。
グッチのショップ。
出口だと思って通過しようとした場所にはガラスがあった。
ゴン。
見事に頭をぶつけちまった。
幸いガラスは割れなかった。
痛いというよりは、はずかしかった。
逃げるようにその場を立ち去った。
幼いころの思い出がよみがえった。
鳥にはガラスが見えないんだよ。
そのときの自分を振り返ると、けっこう自信があった。
その場所に出口あるということを。
海外に来て、ブランドショップにきて、
浮かれていたのかもしれない。
そんな自分がはずかしかったし、
そう見られていたのかと思うともっとはずかしい。
それからしばらくの間は、ちょっとした仕切りの有る場所を
通過するとき、用心していた。
いつか、このことはブログに書きたいと思っていた。
ガラスが割れたのは不幸なことだけど、
今回の事件を間近に見たのは、いい機会だった。
きっとその女性は、しばらくの間用心するだろう。
そして反省するだろう。
気持ちがよーくわかる。
油断は大敵だな。