オープン時のパスワードが設定されているPDFでパスワード入力できるようにしたのと、タイトルや作成者の情報を確認できるようにした版はこちら。
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パスワードについては、こんなダイアログを出すようにした。
パスワードなしでLoadさせようとしたときの例外エラーの内容が「パスワードで守られている」であった場合に、パスワード入力フォームを出して、パスワードを渡すLoad関数を呼び出してやるようにした。パスワードを間違ったら何度も試したいだろうということで、whileループでずっと続けるようにしつつ、パスワード入力をキャンセルしたらループを抜ける。ファイルオープン時の主要コードを抜き出してみる。
try { m_pdfDoc = PdfDocument.Load(src); } catch (PdfException ex) { if (ex.Error == PdfError.PasswordProtected) { while (true) { using (Form3 f = new Form3()) { if (f.ShowDialog(this) == DialogResult.OK) { bool stat2 = true; try { m_pdfDoc = PdfDocument.Load(src, f.password); } catch (PdfException) { stat2 = false; MessageBox.Show("パスワードが正しくない。"); } if (stat2 && m_pdfDoc != null && !m_pdfDoc.Equals(null)) break; } else { detail = "パスワード入力をキャンセル"; break; } } } } else detail = string.Format("例外エラー({0})", ex.Message); }
次はPDFのファイル情報。日本語表記はAcrobatに合わせた。ピンと来なかったのは、Autohor=作成者、Creator=アプリケーション、Producer=PDF変換。3つとも作成者っぽい英語表現だけど、それぞれ意味が違うんですな。
PdfInformation info = pdfDoc.GetInformation(); textBox1.Text = info.Title; textBox2.Text = info.Author; textBox3.Text = info.Subject; textBox4.Text = info.Keywords; DateTime? creationdate = info.CreationDate; textBox5.Text = creationdate.ToString(); DateTime? modificationdate = info.ModificationDate; textBox6.Text = modificationdate.ToString(); textBox7.Text = info.Creator; textBox8.Text = info.Producer;
こうやってC#でいろんな機能を実現していると、C#という言語の使い方が学べる。フォーム間での受け渡し、OKボタン・キャンセルボタンを押したときの挙動なんていうUIまわりの基本がわかってきた。C++のDoModalはShowDialogなんだねぇ、とか。
PDFiumのAPI的には、タイトルや作成者のような情報は取得するだけでなく変更することもできる模様。オープンとクローズをすでに実装してるわけだから、情報変更後に保存や名前を付けて保存ができるとおもしろい。PdfDocumentクラスにSaveという関数があるのは確認したので次の課題とする。あとはページ処理か。DeletePage(ぺージ削除)、RotatePage(指定ページを回転)が見つかった。AddPage(ページ追加)やDividePage(ページ分割)なんてものがあるかなと探したが見当たらず。PDFのページを操作するというのはやや苦手なようだ。でも、うまく機能を組み合わせればできるような気もしている。ググればなんか出てくるかもしれないしな。
なかなか機能がそろってきたので、このアプリをフリーソフトとしてVectorや窓の杜に公開してみるというのもおもしろいな。当初の目的は、PDFimuでできることを試すためのテストだったわけだけれども、なかなか使えるんじゃねぇかという機能の盛り込み具体になってきている。Acrobat Readerでできないラスター変換、テキスト抽出なんてところを売りにしつつ、その他機能を盛りだくさん入れておけば、PDF参照・編集・変換アプリとして需要をつかめるような気がするぞ。
C#は、デスクトップアプリだけではなく、Webアプリも作成できるので、Webアプリもチャレンジしては、いかがでしょうか。
Webアプリはちょいとハードル高いっすね。なんせ作ったことないんで。。仕事でメンテしたことはありますけどクソゲーだったから、その思いがよみがえってきちゃって。でもAzureを無料の枠で使ってみようかとは思っとりますので、いずれって感じで!