CAD日記

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マルちゃんにススめられて観た映画「ディセント」が我々の映画の価値観を変えた

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2005年のイギリス映画なんで、13年も前に公開されている。妻の友人のマルちゃん(おいらは会ったことがない)がチョーオススメ作品だということでディセントを見たのはもう10年くらい前だっただろうか。

女6人が洞窟探検をして地底人と戦うというのがベース。それだけじゃ何もおもしろくないので、そこに人間模様の妙がある。サラ(主人公)が女友達と川下りをして遊んでいるところに、夫と子供を連れてきているという場面から始まる。東洋系の顔立ちのジュノがサラの夫への接し方が妙だなと思っていたのもつかの間、サラと夫と子供が乗る車が事故にあって、夫と子供が死亡。前方からくる乗用車と衝突した結果、相手の車の屋根に積んでいたパイプが夫と子どもを突き刺すという衝撃的な事故。

病院で目を覚ましたサラは、子供と夫が死んだことを知らされて絶望する。それから1年後、気分転換にと女友達を誘って冒険の旅に出た。発起人はサラで企画はジュノ。ありきたりの洞窟探検なんてつまらないからと、みんなに秘密にして未開の洞窟に案内したジュノ。めちゃくちゃせまい通路をみんなが通り終えた後に地震が起きて、通路が埋まってしまい戻れなくなって、そこが未開の洞窟であることを明らかにしたジュノに対して、みんなからの不信感が高まる。地底人は獰猛な獣といっしょで、突如現れた人間を襲い始める。ただ、武器を持っているわけでもなく目が見えないというのもあり比較的弱い。弱い人間が首筋をかまれて絶命する場面もあるが、登山用のピッケルという武器を持つ彼女たちの反撃もすさまじく、地底人もどんどん殺されていく。

ジュノが地底人と戦った末、地底人を撲殺してはぁはぁ言っているところに不用意に近づいた友人の首をビッケルで貫いてしまう。これ自体はどちらも悪気があったわけではないが、まだ生きている友人をそこに残して立ち去ったジュノの行動はまずい。後にサラがそれを知って怒るが、本当の怒りは別にあった。次第に仲間が減っていき、サラとジュノだけが残る。ジュノが身に着けていたネックレスの送り主がサラの夫だったということを、知ったサラの怒りが爆発。女ランボーここにありって感じ。映画冒頭の妙な場面はそういうことだったのかと納得。地底人と戦っているなか味方である人間をぶち殺すわけにもいかないと思ったのか、足をピッケルで突き刺して動けなくして地底人の群れの餌食にしているあいだに自分は逃げ出した。

陽の光を見つけて洞窟から逃げ出して、乗ってきた車に乗り込んでがむしゃらに車を飛ばして、だいぶ離れたところまで逃げてこられたなぁなんて思わせておいて、そこでハッと目覚めたサラはまだ洞窟にいた。逃げ出せることができたのは夢だった。娘が誕生日ケーキを持って出てくる幻を見ながら、周囲には地底人が群れを成しているという場面でこの映画は終わる。サラとジュノが死んだ場面がないということで、しっかりと二作目に引き継がれるのだった。

ホラー映画としてとても秀逸な作品。洞窟で撮影しているから金はかかっていないし、地底人の特殊メイクの費用はたかが知れている。姿かたちは同じ人間だもんね。サラとジュノの女同士修羅場てきな人間関係にも味がある。これを見てから、ホラー映画に目覚めた模様。マルちゃん、いい映画を紹介してくれてありがとう。また、いい映画を紹介してね。会ったことないけど。

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