例えば、「1000」という寸法値を「1,000」と表現する。
3桁ごとにカンマを入れるってこと。
寸法スタイル→基本単位→単位形式を「Windowsデスクトップ」にすると、
そういう寸法値が書けるようになる。
その「Windowsデスクトップ」って、具体的にどこなのか調べてみた。
コントロールパネル→地域と言語のオプション→数値→桁区切り記号
デフォルトではカンマになっていた。
ってことは、「Windowsデスクトップ」にすると、コンピュータごとに設定に
違いのある可能性のある値を参照して、寸法値が書かれることになるな。
試しにスラッシュ(/)に変えてみて、AutoCADで寸法線を書いてみた。
1/000 となった。
なるほどね。
ただし、コントロールパネルの設定を変更した後に、AutoCADを再起動する
必要はあった。たぶん、AutoCAD起動時にコントロールパネルの値を読み
込んで、起動中はずっと値を変更しないのだろう。
同じDWGを別のマシンで開いた場合、この桁区切り記号が変わってしまう
ことがあるってことだ。開いた直後は一致しているけど、寸法を編集したり
寸法スタイルを変更したら、寸法の描画情報が再構築されるから、
1,000だったものが、1/000になっちまう。
好き好んで、桁区切り記号をスラッシュに変更している人など
いないだろうけどさ。
本来、この情報はDWG内に持つべきものではないだろうか。
Windowsデスクトップに依存するような設定ではなく、
桁区切り記号は何々って設定させるのが正解だと思われる。
あるCADでは、桁区切り記号の設定として「なし」「カンマ」「スペース」
があり、どれかを選ぶ形になっている。
だいたいコンピュータは、Windowsだけじゃないしさ。
UNIXやMacの場合どうするの?
AutoCAD UNIX版、Mac版なんてないからいいんだろうけど。
DWGは、データ交換のデファクトスタンダードなんだから、
もう少しグローバルなデータ構造であってもよいね。