CAD日記

主にAutoCADのことについて書いているけど、近頃は投資系ネタに注力している。自動売買、仮想通貨、PC関係、プログラミングなど。@caddiary

コンピュータ全般

テレワークにはVPNが欠かせないなか、NTT東日本とIPAの「シン・テレワークシステム」がタダで使えるってさ

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Twitterで流れてきたこの記事に注目してみた。

VPNがVirtual Private Networkだってことくらいは知っているけど、それ以外はあんま知らない。OpenVPNなるアプリをインストールしたことは覚えている。会社PCを自宅に持ってきて自宅の通信回線につないで、会社の自分のPCにつなげるわけだから、よっぽどセキュリティ対策されていないと危険なことはわかる。普通だったら会社のネットワークは、外から入って来れないようにファイアーウォールなどで強固なセキュリティ対策されているわけで、そこに穴を開けるんだろうなってことも想像がつく。その穴が誰にでも発見できるものではなく、その会社の人間にしか認識できないものである必要がある。また、自宅と会社のあいだで盗聴・改変されちゃー困るから暗号化と複合化をしているに違いない。サーバーの負荷は相当なものだろう。

NTT東日本とIPA(情報処理推進機構)がタッグを組んで、無料でシステムを使わせてくれるんだとさ。今現在、利用者数3万5千人。当初は今年10月末まで利用可としていたが、継続利用の声が高まってその後も継続することになった模様。
新型コロナウイルス対策実証実験 NTT東日本-IPA「シン・テレワークシステム」

上記2社以外に以下の組織が連携している産学共同プロジェクト。
・筑波大学-OPENプロジェクト
・株式会社 KADOKAWA Connected-ニコニコ動画バックボーン
・ソフトイーサ株式会社- Desktop VPN

一番下のソフトイーサーという企業が重要で、そこの代表の登大遊氏がキーマン。35歳の天才プログラマー。NTT東の社員であり、筑波大学の准教授で、ソフトーサーの創業者。VPNソフトはオープンソースであることが多く、先に書いたOpenVPNもそう。ソフトイーサー社のSoftEther VPNは、2020年現在400万ユーザー(サーバー台数)は立派。ユーザーは日本が10%海外が90%っていうから、世界で認められたソフトってことだ。オープンソースってことはソフトを使うのはタダ。でもそれをサーバーにインストールして、運用できるようにするには多くのコストがかかる。

上に書いた「シン・テレワークシステム」はソフトだけでなくハードも含めて利用させてくれるってんだから、太っ腹なことこの上なし。システムの実体は、NTT東の中に手のひらサイズの汎用コンピュータ100台でつくったもので、登大遊氏と少数名がたったの2週間で構築。ソフトはあって、そのソフトを適用するのがソフトの作者だったら、あとはハードと回線がありゃいいんだから、NTT東日本という企業は持ってこいの環境だ。みんなにタダで利用させている点でNTT東としては不満もあるだろうけど、社会貢献でもあり将来この分野でのイニシアチブを取れると思ったら安い投資ということになる。

組織による本システムの利用規制申請というのがあった。企業環境において、「シン・テレワークシステム」を社員が自ら導入した場合に、その動作を適切に規制したり、動作状況を一元把握したりしたいというご要望に基づいたもの。こんな風に、「シン・テレワークシステム」側で規制をかけないと、社員が勝手に使えちゃうものなのだろうか。社外からは勝手に入れないのは当たり前として、社内のマシンにこいつを適用しておけば、社外から社内につなげられるってこと。セキュリティのしっかりした大きい会社だったら個人の判断で入れちゃいけないのはわかるが、ゆるいセキュリティの小さい会社だったらつなげられるってことだ。

急ピッチで作った社内のテレワーク用サーバー環境の影響で、社内システムにひずみが出ているという話を聞いた。インターネット接続が遅くなったり、一時つながらなかったり。。常時社員の半分くらいがテレワークで仕事している状況なので無理もない。テレワークだけが要因ではないにせよ、一番大きいテレワーク要因を減らすためにも、この「シン・テレワークシステム」をテスト的に使ってみるのはどうだろう?何もわかっちゃいないヤツにつべこべ言われたくねぇと、キレられたりスルーされる可能性があるけど、勇気を持って提案してみよう。人身御供でテストするくらいの気持ちはある。2要素認証、ワンタイムパスワード機能は今時当たり前として、マイナンバーカードによるユーザー認証ってのがおもしろそうじゃん。ICカードリーダーだって持ってるんで、スゲー試してみたくなってきたぞ。

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