恒例のふぐ。
冷たい風が吹きあれる夜だった。
3月に入ってしまい、時期的にやや出遅れた感もあったが、
ふぐを食べるには、屋外の寒さがいい演出をしてくれた。
今年は、親を呼んで4人でふぐ三昧という計画だった。
ところが、親の予定やら店の都合やらで、ずるずると
日程が後ろにずれこんでいた。
このままでは、おいしくふぐを食べられる冬が終わってしまう
という危機感から、親を呼ぶのは断念し、
いつもと同じ夫婦2人とあいなった。
また、この時期恒例の人間ドック受診が見送られている。
約2週間の禁酒期間を経て人間ドックを受け、
健康を実感した上で、日本酒をやりながらふぐをしこたま食べるのが
至上の喜びであったわけだが、諸所の事情により、
人間ドック受診は延期中である。
ということから、今年のふぐは思い残したことの多い中での
開催となったのである。
料理などの写真は以下の通り。
毎年来ているので、それほど変化のないメニューであり、
個々に述べることはないが、ただ一点うまかったということは述べておく。
「もち」については注意が必要だ。
ぞうすいをつくる際、「こめ」を入れる前に「もち」を入れてはいけない。
土鍋に「もち」がくっついて、こげてしまうからだ。
去年、店のお母さんが再三にわたって注意してくれた。
5回くらい言われただろうか。
話好きであいきょうのあるお母さんだ。
今回、そのお母さんは店が忙しかったせいか、
我々のテーブルには一度も来なくて、少々残念な思いがした。
瓶ビール1本に日本酒6合。
もろもろのふぐ料理に、雑炊とデザート。
はちきれんばかりの腹をかかえて、家に着いたときには、
何も飲めなく何も食べられなく、ただ眠くなっていた。
2次会もやらず、テレビも見ず、ゲームもやらず、9時に寝た。
今年の冬は終わった。
ふぐ
投稿日:
執筆者:cad