CAD日記

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ソフト開発

Visual Studioサブスクリプションの実態(2025/11時点)

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マイクロソフト系ソフトウェア開発にとって必須なのがVisual Studioサブスクリプション(以前のMSDN)だが、その実態を知る人は少なく、多くは会社が買ったライセンスを使っているだけ。どんな種類があって、いくらかかるのか、何ができるのか。。そんなことを自らの購入体験を通して明らかにしていく。

【無料でVisual Studioを使う】
個人または小規模事業者なら、現行版のCommunity版を無料で5台まで使える。無料だから本題のVisual Studioサブスクリプション(以下、サブス)とは別物。サブスにはProfessionalとEnterPriseがあって、CommunityとProfessionalは同じ。現行版のみというのもポイントで、ちょうど最近2026(2015がサポート切れ)が出たので、少し前までバリバリに使われていた2022が入手できなくなっている。以前のVisual Studioを使いたいなら、サブスを契約すべしとなる。

【どこから買うのか?】
マイクロソフトから直接買う、販売代理店のnPressから買う、販売代理店のLICENSE ONLINEから買う、以上の三択。クラウド・サブスクリプション(後述するサブスタイプのひとつ)を買うならマイクロソフトの一択だが、このサブスタイプの魅力があまりない。販売店のnPressとLICENSE ONLINEなら、前者のほうがやや安くて老舗っぽい感がある。よって、おいらはnPressから購入した。

【Officeも使いたいならEnterpriseが必要?】
MSDNライセンスには、WordやExcelが含まれるOfficeを使えると思っている人が多いが、Enterpriseという激高の製品が必要であり、かつ日常使いでOfficeを使えるということもなく、検証用に使えるだけ。Enterpriseがどんだけ高いねんということでは、Professionalが9万円ならEnterpriseが27万円ということで3倍高いことになり、よっぽどのお金持ち企業でないと使えない。Enterpriseにしかない機能はたくさんあるんだけど、テストツールのようなまだ一般化していない使い方なので、使いこなせないこと必然。前職ではEnterpriseを使わせてもらっていたが、唯一使ったのはコードカバレッジの調査のときだけ。実務で使うことが全くなかったので、Professionalで十分だったと言える。Officeのライセンスが必要なら、Microsoft365が別枠で安く買えることも付け加えておく。サブスで安いのはMicrosoft 365 Apps for businessで年額1.7万円。買い切りならOffice Home & Business 2024が3.5万円なり。

【サブスのタイプ】
クラウド・サブスクリプション、標準サブスクリプション、スタンドアロン・ライセンスの3つ。ここから先に書く価格はProfessionalのものとし、EnterpriseはProfessionalの約3倍と考えてもらうとよい。
クラウド・サブスクリプションはマイクロソフトからしか買えず、月単位の契約ができることがメリット。月額45ドルは、為替の154円/ドルで6,930円。年額は83,160円。安いじゃんと思えるが、これには落とし穴がある。サブスのダウンロード(ISO入手)とプロダクトキーの入手ができない。ようするにサブスクライバダウンロードが使えないということ。なので、Windows Serverの仮想環境でSQL Serverを入れてテスト環境をつくろうなんてことができないことになる。クラウドと名がつくだけに、Azure portalでライセンスを一元管理するとのこと。Azure DevOpsは使えるみたい。
標準サブスクリプションが最も一般的で、みんながよく知るもの。マイクロソフトから買う場合はStandardと呼ばれていて、月額99.99ドルは15,398円。年額は184,781円とやや高い。販売代理店から買うと半額(nPressで91,960円)になる。マイクロソフトならではのメリットは月ごとに契約できることで、開発者の人数の入り繰りが頻繁にあるならメリットがあるのだろう。サブスのダウンロードが使えてAzure DevOpsももちろん使える。
最後はスタンドアロン・ライセンスで、これはVisualStudionが使えるだけのシンプルライセンス。買い切り(nPressで86,845円)だから、サブスというわけでもないのでこれだけ別枠。標準サブスに比べると割高だし、だったら無料のCommunityでいいじゃんとなる。ただ、小規模事業者に該当しない企業ではCommunityを使っちゃいけないので、コンプライアンスがしっかりした会社ならProfessionalを買うことになる。

【最も一般的なものを安く買うなら。。】
nPressから、3年契約分割払1年分(91,960円)を買うべし。3年契約一括よりも1年分のほうが安いのはなぜか?って疑問がわくが、支払い方法が銀行振り込みの一択で手数料が余計にかかるから少し安くしているんだって(直接聞いた結果)。銀行振り込みしてから実際に使えるなるまで20日程度を要した。申し込んだときのメールアドレスでマイクロソフトアカウントを作っておけば、サブスダウンロードとプロダクトキー入手ができて、Azure DevOpsでサブスユーザーとして認識できるようになった。onmicrosoft.comのアカウントを作れっていう誤情報があって、おいらは渋々作ってみてでも全く目的を果たせず、結局のところMicrosoft365の契約のためにあるものだということがわかった。マイクロソフトの仕掛け仕組みが頻繁に変わるので、今後どうなるかはわからんが。。

【Visual Studio 2026リリース(おまけ)】
2025/11/11、Visual Studio 2026正式版がリリース。サクッと起動、キビキビ反応、そしてAIネイティブ(窓の杜ニュースより)。長く2022が使われていたところに、4年ぶりの新バージョンリリース。2015、2017、2019、2022、2026というバージョン遷移。2年ごとだったのが3年に伸びて、今回は4年ぶり。Visual Studio Installerの使用可能タブから容易に入手可能だったので、とりあえずインストールだけしておいた。Copilotによるコード自動生成的なところが2026で大幅に身近になったのだろう。今はリリース間近なので、今すぎ切り替えるのは危険な気がする。初歩的なところでバグがありそうで、そんなことで苦労したくない。半年くらいしてこなれてきたら、2022から2026への切り替えをはじめることにする。

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