あるコンポーネントで初めて出会いました。コンポーネントがバージョンアップされたときに、オブジェクト指向的な作りに一新されて、いろいろ変わったのですが中でもイテレータという訳の分からないものに遭遇して、戸惑った覚えがあります。例を挙げるとこんな感じです。(VC++)
OdDbObjectIteratorPtr pIter = pBtr->newIterator();
for( ; !pIter->done(); pIter->step() )
{
OdDbEntityPtr pEnt = pIter->objectId().safeOpenObject();
…
}
別になんてことのないforループですけど...
「プログラミングにおいてイテレータとは、リストや、それに類似するデータ構造の、各々の要素に対し繰り返し処理の抽象化したものである。実際のプログラミング言語では、オブジェクトまたは文法などとして現れる。反復するためのものの意味で反復子と訳される。」(ウィキペディアより引用)
オブジェクト内に反復処理を保持しているということが特徴です。また、繰り返しの途中の状態を保存しておいて、あとで再開することが可能です。オブジェクト指向がわからないとプログラマーとしては未熟だと言われてしまう今の時代、重要なキーワードになるでしょう。
前述のコンポーネントの話ですが、そのバージョンアップには正直ビビリました。構造体と関数で作り込まれていたものが、ほとんど全部クラスになったのです。CがC++になったということです。それまで、クラスを使ったことがほとんどなくて、初めて本格的にクラスに触れた機会でした。今でも完全にマスターしたわけではありませんが、そこそこ解ってきたつもりです。
その時に同様に初めてみたものに「スマートポインタ」というものもあります。いつか機会があれば、これについて書いてみたいと思います。
forループで思い出しましたが、whileループが嫌いです。永久ループになりやすいので。きっちりと回数を決めてループさせるのが、精神衛生上好ましいです。どうしても使わなければならない場合もあるので、その場合はきっちりとbreak条件を設定します。永久ループは致命的なバグになります。過去に何度か、痛い目を見ました。whileは要注意です。