ビーチでたたずむ犬。
ウブドの山中で物欲しげに覗き込む犬。
バリにはたくさんの犬がいる。
野良犬もいるし、飼われている犬もいる。
共通しているのは、そこらをうろついていて、
えさを自分で見つけているということ。
飼われている犬は、たまに自分の家に帰って、
えさをもらうとのことだ。
車やバイクがビュンビュン走る道路の脇を悠然と歩いている。
少し山の中に入ると、道路の真ん中で寝そべっている。
車が近くまできても、あまり反応しない。
直前になると、ようやく敏速な動作で脇によける。
この距離感は、とても危ういように見えるが、
現地のドライバーは慣れたものだ。
猫もちらほら見かけるが、犬のほうが圧倒的に多い。
こちらの犬は、狂犬病などの注射をしていないし、
たいへんこぎたないので、触ってはいけない。
あまりかわいげがないので、触りたくない。
しかし、ワイルドに立派に生きぬいている点では、
日本のやわな犬どもより優れているだろう。