仕事で使っていたノートPCが壊れた。
ある重要な場において、突然起動しなくなったのだ。
いくら起動しなおしても、OS not found のような
メッセージが出て、OSが起動してこない。
あせった、あせった。
急遽会社から人を呼び、代わりのノートPCを持ってきてもらい
何とかその場の収拾をつけたが、何ともはや困った状況だった。
IBMのノートPCで、軽く5年は使用していたものだ。
あとで起動してみたら、問題なく起動できた。
しかし、30分もすると操作不能になりブルースクリーンになった。
どうやら熱暴走のようだった。
排気のファンが回らないことがあって、熱が蓄積していき
PCが異常動作をし始めるというところか。
その後、まったく起動できなくなってしまった。
3日間にわたって起動できるかどうか試したが、ダメだった。
そのPC自体が壊れても代わりのPCがあるので問題ないが、
問題はHDD内のデータだ。
社外秘のデータが入っているため、このまま廃棄して流出事故を
起こす可能性があった。
壊れたPCからHDDを抜き取ってデータを見ようなんていう
人は誰もいないだろうと、楽観的に考えてもみた。
しかし、几帳面な性格のおいらには放置することができなかった。
ふと頭をよぎる不安から逃れるには、行動するしかなかった。
聞いたところによると、ノートPC内のHDDをUSB接続で
別のPCにつなぐためのデバイスがあるとのこと。
IDE接続のHDDを、USBで接続できるとは知らなかった。
すぐさま、ヨドバシへ向かったのだった。
NOVAC はい~るKIT 1,880円
けっこう安かった。
薄めのケース内にHDDを入れるので、持ち運ぶことが可能だ。
電源はUSBのバスパワーで取得。
USBポートを2つ使うのは、電源不足を補うためだろうか。
さて、これで準備は整ったので、壊れたノートPCを分解することにした。
まてよ。
最後に一回だけ起動できるかどうか試してやろうと考えた。
起動しやがった。
過去に何度も起動できるかどうか試して、ダメだったものが、
2週間ほど寝かせたら起動するようになったのだ。
せっかく買ってきた「NOVAC はい~るKIT 1,880円」の
存在価値が消滅した瞬間だった。
HDD消去ソフトを使用して、データをきれいさっぱり消した。
消すのに4時間くらいの時間を要したが、そのあいだ問題なく動いていた。
買ってきたものを死蔵しておくのは悔しいので、
箱から出して手にとってみた。
コンパクトで軽かった。
いつか使うことがあるかもしれないので、一応とっておく。
こいつの存在を忘れないためにも、ここに記事を残し、
脳裏に焼き付けておくことは意味があっただろう。
ノートのHDD
投稿日:
執筆者:cad