吉川晃司主演。
日本のシンドラー、杉原千畝物語。
場所は、新国立劇場。
以前バレエを見に行った場所で、今回2回目。
ミュージカルは、セリフの合間に歌を歌いだす。
みんなで踊ったりもする。
演劇の形としては、確立したものであるのはわかるが、
妙な感じがするものだった。
そもそも演劇自体をみることがごく稀ではあるが。
吉川晃司、ミュージカル初挑戦。
なかなかいい形を出していた。
声量のある歌声、役者としての技量、長身でスマートな体型、
どれをとっても一級品だった。
その他出演者は、誰が誰だかよくわからなかった。
顔は小さくてよく見えなかったし、声はみんな似たような感じだったから。
杉原千畝の妻・幸子役で出演予定だった「愛華みれ」さんが、
体調不良により降板する事になった、というのは少しニュースになったか。
もちろん、知らない人だけれども。
そう言えば、元宝塚の役者が多くでていたように思う。
観客は、千畝ファン、吉川ファン、宝塚ファン、特定の役者のファンなど、
いろいろ入り乱れていただろう。
杉原千畝、ちうねと読む。
リトアニアに外交官として赴任した人で、
ナチスドイツに迫害されたユダヤ人にビザを発行して、
6000人の命を救った。
現地の人は、“ちうね”という発音ができなかったので、
千畝の別の読み方である“せんぽ”と名乗った。
「日本では、名前に2つの呼び方があるんだよ」
というセリフが印象に残っている。
第一幕70分、休憩15分をはさんで、第二幕60分。
正直、けっこうながく感じて、けつが痛くなったくらいだ。
休憩時間に、北方謙三氏を目撃。
女性数名が「きたかたさんですよね」と言って、
握手を求めてたので気付いた。
その女性達は、かっこいいかっこいいとささやきあっていた。
最初、そこらの白髪のオヤジ程度の印象だったが、
よーく見ると、見たことある顔で確かにかっこいいかも
しれないと認識を改めた。
ミュージカル観劇、初体験。
けつが痛くなるのには閉口したが、
なかなか印象深く、そして楽しめた。
杉原千畝の本は読んでみようと思う。
SEMPO
投稿日:
執筆者:cad