退職前に残った有給休暇を使う(使い切る)のはいかがなものか。という社畜サイドのおかしな正義ふりかざしに憤るという構図がある。時代と国による、という答え方もある。昭和末期から平成初期の日本では、有給休暇は体調不良のときに年に数日使うものという常識があった。おいらはその時代を大学生から社会人になったくらいで過ごしたので、有給休暇を全部使うなんてやり口はないと信じていた。年間で20日も与えられる有給休暇。翌年まで持ち越せるので40日までたまる。そこからこぼれた分は、ストック休暇として上限100日分までためられる。ストック休暇を大手を振って使えるのがリフレッシュ休暇。5年ごとに5日使えて、10年の区切りでは10日使える。おいらもこれを喜んで使っていた口だが、ありがたがるのはまちがっている。有給休暇を使い切らずにストック休暇にまわすのが大前提であり、しかもそのうちの5~10%しか使えないというケチっぷり。残業ゼロ+有給使い切りという新常識が令和の日本に広まるといいなと思う。
有給なんて使わずにバリバリ仕事して、評価されて出世したいというヤツがいてもいい。自分の行動を自分で決めているだけだから害はない。害があるのは、そんなヤツが周囲に有給を使うのは悪だの、都市伝説だの言って、自分の価値観をまわりに押し付けてくること。おいらは、まんまとこの30年そんな影響を押し付けられてきてしまった。3年ほど前からなるべく有給を使おうという意識を高めたが、15日程度使うのが関の山で40日に対して半分も使わずに、翌年また上限の40に戻るという始末だった。でも今年はちがう。1月からの8カ月間で21日消化。来月は9日分使って3/4まで使うことにしている。残り10日分を年内で使いきるのは余裕だろう。諸般の事情でその10日分を捨てることになっても悔いはない。
たまった有給を使うためには高頻度で休む必要があるため、週休3日というサラリーマン垂涎の制度ができあがる。垂涎と言いつつも誰もがそんな行動を起こせるわけもなく、そこそこの覚悟を持って行動する必要がある。そんな極端な休みっぷりをしている人間を冷ややかな目で見て、見下すということは最初からわかっていたし、だからなんだと割り切れるくらいの覚悟が必要。社歴30数年にもなるサラリーマンが1年だけそんな行動を起こしているという状況は、我のことながらつまらんヤツだなと思う。何が正しいかということでは、人それぞれ。自分が考える正しさ(正義とも言う)をいつも考えて行動すればいいということ。自分らしさこそ正義だと思う次第。