我が母校工学院大学の失態。2023年度の私学助成金が50%減額された。2022年度の私学助成金が6億7千万円だったから、その半分としたら3億3千5百万円を失ったということ。
以下記事が一番詳しく記されており、これが2024/4/12の報道だった。
工学院大学、諮問経ずに異例の予算執行…リニューアル計画巡り評議員会と理事会対立
大学運営が民主的に行われずに、理事長一派による専横・独裁があったような印象を受ける記事。評議員会(32人で構成)されているところ、2024年3月の評議会に数名しか参加がなく、会の成立要件である過半数出席がかなわないのに、2024年度の予算が執行されてしまって、これが法令違反だった。これを根拠としての補助金50%減額。理事会と評議会の対立は、キャンパスリニューアルの予算の使い方と説明不足とのこと。工学院大学と言えば、新宿西口の高層ビル群の一画にあるビルが有名。1989年に完成したので、既に35年経過している。ビル自体の寿命は100年以上あるが、一般的には30~50年で建て替える。浜松町の世界貿易センタービル(40階)が高層ビルの元祖と言われており最近解体された。高層ビルの解体は日本初であり注目されていた。1970年竣工で解体がはじまったのが2021年だから51年で壊したことになる。工学院大学は少し後に建てられているし、階数の少ない(28階)し、教育機関でもあることからそんなに急ぐ必要がないように思える。そこに数億円の調査費用を投じていたことが事後報告されて、かつ説明不足だったというなら、問題指摘する人がいるのは当然。
以下は公開の署名運動。
工学院大学の理事長と理事の辞任を求める署名運動
後援会の参与である市川氏が発信しており、宛先は理事長の後藤治氏他2名。理事長による職権乱用、意思決定の不透明さ、コミュニケーションの欠落。。なんて感じで現状の問題を切々と訴えている。
以下は文部科学省大臣による記者会見で、工学院大学補助金カット問題にも触れている。
盛山正仁文部科学大臣記者会見録(令和6年2月2日)
監事2名のうちの1人が解任されて理事会側と評議会側で対立が続いていて。。文科省としてどう対応するのかと問われている。学校法人としてのガバナンス強化を含む管理運営体制の再構築などを求めるとのこと。大学の最高責任者が理事長だというのは日大問題でよく聞いた話。日大では林真理子氏が就任している。学長が現場のトップであるのに対して、理事長が経営トップ。その経営トップが、諮問機関である評議会をないがしろにしていたのではないか。評議会側は理事長の解任を前提にして、交渉の場に望むとのこと。一方の理事長側は、評議会の切り崩しにかかっているはず。落としどころはどこなのだろう?評議会側が次期理事長候補を立てて民主的な運営にすることができるのか、いやいや評議会メンバーの一画が崩されて弱体化していって現体制が盛り返すのか。。なんて醜い争いをするのはよろしくないよねってことで、第三者による調査委員会を設定をした。以下3名の弁護士で構成され、8月末から9月を目途に調査結果が報告される予定。
・野村修也氏(森・濱田松本法律事務所)
・伊井和彦氏(伊井法律事務所)
・松山遙氏(日比谷パーク法律事務所)
母校の行く末を握る重大な問題。この調査結果報告を待つだけだ。