CAD日記

主にAutoCADのことについて書いているけど、近頃は投資系ネタに注力している。自動売買、仮想通貨、PC関係、プログラミングなど。@caddiary

CAD全般

息の長いCADたち(DRA-CAD、CADSUPER、図脳RAPID)

投稿日:2026年2月26日 更新日:

国産2次元CAD業界の歴史は長く、MS-DOSの後期(1990年頃)からはじまり、Windowsになって急激に増えた。しかし3次元が現れた2000年くらいから衰退しはじめて、でも図面はなくならないぜと地味に生きながらえている。AutoCADをはじめとした海外勢や国内大手ベンダーは3次元を主戦場にしていて、金にならない2次元CADから手を引いた感じ。市場は小さくなったが、日本はガラパゴス化した市場なので、中小のCADベンダーが生き残りやすいとも言える。自分とこのCADが1989年リリースだから37年にもなるとは感慨深い。自分とこのCADって言ってもサラリーマンとして関わっていただけで、その会社を辞めたからって別に自分のものになるわけもないから、あえてその名前や機能を語るつもりはない。ここでは、今50~60歳で昔から設計でCADを使っている人が、あーそんなのあったよねってなつかしくなるCADを紹介してみる。もちろん、今も現役で開発していてユーザーがそこそこいるCADに限定する。もう開発が終了して市場から退場したCADもたくさんあるが、それを紹介したところで、老人会の思い出語りになってしまう。昔からあったCADが今もしっかりと継続していて、ネタ切れにならずに毎年強化しているということに触れて、オレもまだまだがんばらねばと思ってもらえたら本望だ。

【DRA-CAD】
構造システムのCADとしてスタートして、後に分社化した建築ピボットが開発をしている。ピボット(pivot)は扇のかなめのこと。Webサイトを見たら、この4月に両社が合併するとのこと。建設業界の縮小のあおりだろうか。元々同じ会社だったのが分離して合体するだけなのでさして大きなことでもないか。。CAD&CGマガジン(エクスナレッジ社)が廃刊になったのが2009年で、毎月買って読んでいた私としても残念だったが、それから17年も経つ。この雑誌で頻繁に扱われていたのがJw_cadとDRA-CAD。Jw_cadこそ長く続いているが、これはフリーソフトだから成せる技。ボランティアでよくぞここまで続けたってのはあるが、意欲と体力さえあれば収益関係なしで続けていける。Windows化を経て、ついにUnicode化までしたってんだから立派だ。そのJw_cadと並列的に扱われていたのがDRA-CAD。建築設計に特化した専用CAD。CADって本来業種に特化するべきって考えがあって、現に生き残っている多くの2次元CADが業種に特化している。図面に描くモノが業界ごとに大きくことなるわけで、そこそこ複雑な形状のものを線や円弧でチマチマ書いてられないってこと。令和7年の時点で、DRA-CADはdracad2026と呼んでいる。木造住宅の図面作成を効率よく進められるというのが直近の強化。リボンインターフェースにも対応しているようで、今風の操作感に追従。汎用2次元CADでレトロな操作感である自分とこのCADとは大違いだ。

【CADSUPER】
開発元のアンドールという名前の会社はもうない。ANDとORでアンドールというネーミングが秀逸だった。2024年10月に株式会社マーブルに吸収された。マーブルの前の会社名が東京コンピュータサービスで、アンドールだけでなく多数の企業を寄せ集めて従業員8,000人という巨大企業を形成した。マーブルの由来は、歴史を紡ぐ大理石のイメージと個性豊かな社員たちを象徴するビー玉。この会社扱う多様な製品の中の一つがCADSUPER。3次元機能も付いていて、さらにはSOLIDWORKSとの連携ができるCADSUPER Worksという製品もある。寄らば大樹の発想で、ミッドレンジ最強のSOLIDWORKSに寄り添うという戦略は正解だろうが、実務で使えるのかという疑いが若干ある。2次元CADと3次元CADは全く別物なので。CADSUPERはバリバリの製造系CAD。MicroCADAMという今では化石となった超有名CADのデータまで取り込めるのはナイス。拡張子ZZZだったけか。製造系で3次元は必須となりつつあり、3次元だからこそできる先進的でわかりやすい設計が可能。四角に高さを与えて直方体ってレベルではなく、スイープやらフィレットやらしてサーフェースでソリッドもでらーなんて感じでぐいぐいと立体感を持たせるのだろう。知らんけど。やっぱCADは3次元なわけで、2次元しか知らんおいらにとっちゃ高嶺の花。市場が広いからそこに集う民が多いて競争もはげしいから、地味でニッチな2次元CADでゆるゆると過ごせていることは幸せなことなり。

【図脳RAPID】
図で脳でRapid(急速)って、なんてインパクトの強い製品名だろうか。図面に脳みそがあって超高速に動作する、そんなイメージが降ってくる。価格はややお安く、量販店にも並んでいたはずで、ソフトウェアのパッケージとはこうあるべきというあこがれの対象だった。CAD百科で税込み6万円を切っているから、パソコン買うのにセットで買ってもそんなに高いとは思えない。Rapidが急速で超速いという印象操作が、多くのユーザーを引き寄せただろう。純国産2次元CADとアピールしているのは、AutoCADなどの海外製CADがわかりずらいことの対比だ。これも製造系CADだけど、手書き感覚ですいすいと描けるとアピールしているから、汎用CADとも言えるのかもしれない。フォトロンさんは画像にこだわる会社。CAD以外にハイスピードカメラ、画像計測、各種映像システム、光学計測なんて事業もある。つまりソフトだけでなくハードも扱っているということ。大沢商会が出資した研究所が元で、おいらが生まれる前(1968年)のこと。大沢商会は大塚商会と似た名前なので印象深い。1984年に大きな負債を抱えて倒産するも、西武系のグループの一員として復活して、その後独立して今でも従業員97名の会社として生き残っている。その精神があるから図脳RAPIDも生き残っているのだと思う。フォトロンに話を戻して、近年では企業買収または部門買収をしていて、ビジネスを広げている。イチから事業を立ち上げて育てていくなんてダルいことをせずに、速攻で結果を求めるのは素晴らしい。リスクを取って、Rapidにことを進めていくってことだ。

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